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感情の発露

見えない出口

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寒い気持ちを

抱えながら歩く 深夜の道路

誰もいないなずの電話ボックスに

ふと 誰かがいるようで

足を止める


道端の街灯は

もう切れる日も近いのか

ちかちか、ちかちか

点いたり消えたりを繰り返す


通り過ぎる家々に

暖かそうな明りが灯り

風呂場らしき場所からは

誰かがお湯をはね返す音


ふと あたりを見まわしてみた

やっぱり 誰もいない


どこまで歩いて行けば良いのだろう

どこへ辿り着けば良いのだろう


片すみには石ころが

いつものように 転がっていた

川の水は

いつものように 流れていた


歩くことに

疲れると

ひとは、行き先を見失う

右へ曲がっても、左へ曲がっても

どこにも出られない

まるで迷路



行き先を見失った人たちは、

迷子になった子供みたいに

迷路の中を

歩き続ける


見えない出口を

見つめて


どこまで歩いて行けば良いのだろう

どこへ辿り着けば良いのだろう

そう思いながら


ただ 見えない出口だけを

見つめて

(1985年)

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