「本当のわたし」はいらない

私は随分長いこと、精神療法を受けてます。

それは、自分でも気づかなかった、
或いは認められなかった自分を見ていくという
そして、楽になるという
果てしない深層への旅です。

心に古傷を沢山持つけれど
でも私は、ただのわたし です。

本当のわたし?

そんなのはありません。

みんな、生きるのがつらいから
自分の中に、現実とは違う、
何か深淵な自分が、きっとある
そう思いたいのでしょうね。

でも、そういうのはありません。

現実の、冴えない自分
大したことのない自分
それが 本当のわたし です。

冴えなくても、大したことなくても
長所も短所もある自分、
敢えて言うなら、そんな現実の自分を
受け容れられる自分を

本当のわたし と呼ぶんです。

世界は、自分が思っているより
ずっと優しいと知りました。
こんな自分であっても、
世界は自分を信じてくれているのだと。

自己の不全感と不信から人生を始めた私が
ここまで変わりました。

そしてやがて、世界を信じられる自分に
なりたいと思っています。

大したことのない自分を愛せる
そうなれたら、
本当のわたし は必要なくなります。


これは、きっと読み手の皆さんへ
というより、
自分自身に言って聞かせてる気がします。

私は、こんな私じゃない、
もっと深淵な、特別な自分、
探せばそんな自分がいるものと
思って来たのでしょう。

でも、いなかった。
本当のわたし は、この私です。

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