「当たり前」の輝き・その2

「当たり前」の輝き・その2

絹を引き取って、もうすぐ5年。

病弱だったこの子は、
結膜炎、口内炎、鼻づまり、
次々と、猫風邪の症状を発症し、
全ての症状が慢性化していき、薬が一生モノになりました。

更に8歳で尿管結石、腎臓結石も発症、
すっかり病気の子になりました。

痛がって、ごはんも食べなくなったこの子が不憫で
何度泣いたことでしょう。

お金も、怖いほどかかりました。


だけど、絹がいなかったら、
私はきっと、未だに
「当たり前」がどれだけ輝いているか、
気づくことはなかったでしょう。


皆が素通りしているその足元で
「当たり前」は、いつも奇跡のように輝いています。



どんなに踏んづけられても、名もない花は
毎年毎年、そのピンクの花びらを懸命に広げます。
皆、桜ばかりを愛でているけれど
見上げる視線のその下で、
名もない花は、必ず咲いているのです。

厚くどんよりとした曇天の空も、
その雲を突き抜ければ、いつでも真っ青な空です。

何万、何十万の時を経て、
夜空の星たちは、瞬いています。

冬の日差しは
どんなお屋敷にも、おんぼろのアパートにも
平等に、差し込みます。


そして絹は、今日もげんきちゃん!でいてくれます。

いつ失うかもわからない「げんき」だから、
大事に大事に、守りたい。

ずうっとげんきでいることは、
この子には難しいかも知れないから。

でも、もしも絹がまた、げんきを失ったら
そのときは、また二人で頑張って
げんき を取り戻したいと思います。

闘病 という言葉は、あまり好きではありません。
病気に抗うのではなくて、絹が楽になるように
病気と上手につきあっていきます。


何が幸せかなんて、よくわからないけれど、
ひとつだけ確かなことは、
「当たり前の暮らし」は、間違いなく幸せだということ。


それを教えてくれたのは
病弱な子、絹です。

私の娘です。



ちぬ・ねんねしとる









ぽちで救われる私がいます


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