靴音だけそばにいて(再掲載)

あなたに ずっとそばにいて

なんて 贅沢は言わない





ただ

あなたが 私の家に来るときの

革靴の足音だけ 

そばにいて

あなたが 

うちのドアをノックするときの

トントントントン と

いつも4回鳴らす 

その音だけ そばにいて







あなたから漂う

煙草の匂い

その残り香だけ そばにいて





それだけでも

あなたがそばにいると

思える





私は

贅沢な女じゃないの

愛された記憶がないから

この世に ひとりでも

私を 気にかけてくれる人がいる

それだけで 十分なの



ひとりのカーテン









ぽちで救われる私がいます


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