いのちがひとつ消えたのに

いのちがひとつ消えたのに

いのちが ひとつ

消えたのに






役所に

死亡届けを出す

「死亡届けでーす!」と

やけに明るく

窓口の女性が言う





埋葬許可証を渡されて

「これは絶対に失くさないで

これがないと火葬ができません」

とか どうでもいことを

やけに真剣に言われる





その町の人口が

ひとり 減る

284,678人だった町が

284,677人になる





たった たった

それだけのことなんだと

痛感した あの日





いのちが ひとつ

消えたのに






どんな 悲しみにも

町は

まるで頓着しないと

痛感した あの日






いのちが ひとつ

消えたのに





いのちが ひとつ

消えたのに


フリー画像・いのちのろうそく








ぽちで救われる私がいます


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