老人とまち

震災が起きてからずっと、放射能の問題で
自分たちの町や村に帰れなくなっている人たち。

メディアでは盛んに、子供たちのことを取り上げてるけれど
私はいつもその町や村で長年生きて来た、
身寄りのないじいちゃんばあちゃんのことを思う。

じいちゃんばあちゃんたちは、もうそんなに先も長くない。
自分が慣れ親しんで来た町や村に骨を埋めたい、
いや、当然そのつもりでいただろう。

それがこんなことになって、
自治体に言われるままに避難させられ、
言われるままに仮設住宅に住まわされ・・・。

また、じいちゃんばあちゃんと言うのは
「一体何をやってるんだ?!行政は!」とか、自己主張も、怒りも
そんなにあらわにすることがない。

長年自分が慣れ親しんだ町や村に
どれだけ帰りたいことだろう。

被爆 なんて言っても、
じいちゃんばあちゃんはどの道そんなに先が長い訳でもないのに
行政の融通の利かなさの言うままに。

先が短いじいちゃんばあちゃんに、
「これからどう生きるか」とか
「頑張ろう!」とか、
そんなふうに言うのは、余りに酷だ・・・。

孤独なじいちゃんの背中が
帰りたい・・・と、語ってる気がした。

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