映画「南極物語」とドラマ「南極大陸」

TBS系列で、ドラマ「南極大陸」をオンエアしている。
木村拓哉の熱演に、つい惹き込まれて観てみたりするけれど、

この第一次南極観測隊と樺太犬たちの出来事は
昭和59年映画「南極物語」としても公開され、
それを観ている者としては、何だか複雑である。

越冬隊として、これから南極に留まるんだ、という所でドラマは進行してるけど
留まっても、越冬生活の後、犬が置き去りになるの、解ってるから・・・。
そのことを映画で知ってる世代がいるのに、どう脚色するんだろうか。

映画「南極物語」では観測隊員たちに置き去りにされた
犬たちにスポットを当てていた。
彼らがどうやって極寒の中で、獲物を捕って生き残り、寒さに堪え、
それでも、一頭、また一頭と死んでいく様を、当時としてはリアルに描いていた。
何より映画では、
実際に第一次南極観測隊にいた村上雅美さんが監修を務めている。

1年が経過し、
高倉健扮する隊員と、生き残った、タロ、ジロとの再会のシーンは
今でも鮮烈に焼きついている。
動物好きな私は、号泣したのを覚えてる。

犬たちにスポットを当てた映画を
今度は人間にスポットを当てたドラマとして創ると
こうも違って来るものかと感心さえしてしまう。

戦後の復興の中で
南極という未知の世界に挑む勇士たちを描くと言う脚本。
主役は木村拓哉だ。
視聴率は稼げるだろう。
いかにも、震災後のこの時期をアテ込んで創ったというカンジ。

映画もドラマも、主役は「有能な地質学者」ってことになってるけど、
確か、事実は単なる一隊員の犬係だったはずだし。

事実はきっと、ドラマとも、映画ともまるで違うんだろうね。

だけど犬は、一度人間を信じたら
どんな労働でも、
その人のために喜んでやり続ける性質を持っていることだけは事実だ。

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