鎖骨が恋しい

もう微かにしか見えなくなった

自分の鎖骨が 恋しい

夏の日の光は

ただ 無神経に照りつける





虫垂炎の手術痕が 恋しい

どこを走っているのか

同じ天井が続いてる

憧れの

ベッドごと移動に

痛みも忘れた

一度きりの 

生まれて初めての 麻酔に

私は 悦楽さえ感じた

3秒も待たずに眠りに落ちた





でも要らないんだ 体なんて

心と身体は 繋がっているけれど

私はときどき

この肉体を 捨て去りたくなる

魂だけになれば

どれだけ楽になれるかと

どんなに 薄汚れた魂であっても





そんなことを思ってみても

やっぱり

自分の鎖骨が恋しい










ぽちで救われる私がいます

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