悲しみのその先に

悲しみのその先には一体何があるのだろう。私の頬に零れた涙を夏の夜風がそっと拭って行く。悲しんで憎しんで傷つけ合って、血を流して絶望の淵で、膝を丸めてうずくまっていても新たな誰かと手を繋ぐことを忘れずにいれば、悲しみが深い分、繋ぐその手は温かい、と感じることが出来る。悲しみも憎しみも、他の誰かを思うことでやがては炎が燃え尽きるように静かに消えて新たに愛情や喜びと言う名の感情として優しく火が灯るのだろ...