末期癌とソーダアイス

12年前の今頃、私はいよいよ悪くなっていく母を毎日看ていた。末期癌と言うのは、本当に酷だ。あんなになっても最期まで、意識はハッキリしている。母は、子宮体癌末期だった。ただ苦しいと、水が飲みたいけど飲み込めないんだと言って氷をやたら欲しがっていた母。氷を口の中で転がしているとだんだん溶けて来て、咽喉が潤うのだと。ある朝、ソーダアイスがどうしても食べたいアイスクリームじゃなくて、ソーダの氷のバーが食べた...