深夜の冷気に撃たれて

深夜この部屋に突如 冷気が入って来ましたその余りの寒さは痛みとなって私の全身を 貫きました外が白んで来たことにも気づかぬまま余りの痛みにのたうちまわりました子供のような なぜ?の問いをうわ言のように繰り返していましたあなたの背中が私を拒絶して遠ざかって行きましたあなたを引き止めたくて何か言いたいと思ったけれど声が 出ませんでしたドアノブを閉める音が更に冷たく私の鼓膜に響きました金属の冷たい冷たい音...

戦場で出会った天使(再掲載)

居酒屋バイトの頃書いた日記です。私は常にお客さんに助けられていることを実感できた、貴重な半年間でした。辛かったけどね。かなりきているらしい、今の私・戦場のハコビーナ。もうマジ軍隊と一緒!私は人間扱いされてないし混んでるときはクソ店長の怒鳴りもヒートアップ。私はまるで粗大ゴミ。いつでもどこでもみんなにバカにされ、ハケグチにされることに限界が来ているようで。今日、初老のご夫婦のお客さんがいた。そのテー...

氷の悲鳴

根なし草ひとりぼち絶望の冬くもり窓寒さに震える草は わたし急いで沈む夕陽は わたしひとりで立ってるはだか木は わたし冬の景色はわたし の景色まだ遠い春をひたすら待って 必死で堪える闇の空流れ星氷の悲鳴冬の花...

ようよう生きる

月がぽっかり浮かんでる朝陽が木の芽を暖めるやがて 空のグラデーションが街を照らして 朝が来る猫は 朝陽と共に寝るその無垢な姿を見つめ今日も生きなくては と思う一日 一日ようようと終わりの見えない長い坂を登るように今日も生きなくては と思うできることなら「自分」をやめて空や朝陽とおんなじに自然のひとつに返りたいけど返れないだから 窓に差し込む 朝陽を見る度今日もまた 生きなくては今日もまた 生きなく...

知識に汚されないということ(再掲載)

地元の精神科支援センターに通っていた頃、五郎さんと言う、60近いおじさんがいた。 彼は、しょっちゅうセンターに顔を出していたけど、 なんだか呂律も回っておらず、 やたら日焼けして、日雇い労働者みたいな印象だった。 病名はわからなかったけれど、...