ネガティブのままでいい

誕生(編集)

愛した猫の亡骸を引きずったままアザの消えなくなった足で歩く戦う男たちは傷を 負う女たちは乳の 出なくなった乳房を赤子に しゃぶらせながらもう一人の 幼子を看る老婆は杖と オールマイティパスを持って笑う科学は 進歩し続けるそのうち 私のクローンも出来るだろうそれが 万物の霊長ということなのか私は 未だに亡き母とへその緒で 繋がっている忌まわしいへその緒なんか自分で 食いちぎって血まみれになりながら私...

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どんなに汚れた心でも(再掲載)

ほんの少し道義から外れた人に皆 すぐに襲いかかるけれどそんなに私たちは清廉潔白なの?一点の曇りもないの?そんな人 いる訳ないじゃない?たとえば 私はあなたが 道義から外れようがたとえば 私はあなたのことを世界中の人が 悪く言おうが本当に あなたが悪い人だろうが私だけは あなたの味方になるだろう曇りだらけの心でも汚れた心でもいや 汚れた心だから本当の人 が見えるのさ...

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飢えた心

仕事に行くわけでもないのに起き上がりたくなくて起き上がると待っているのはいつもの孤独と散らかり放題の部屋だけだから腹が減って仕方ない多分 腹じゃなく心が 飢えているのだろうのどが渇いて仕方ない多分 のどじゃなくて魂が渇いているのだろう春の色とりどりの景色にも私の心は 動かない満たされない心と魂を 誤魔化すように腹が膨れるまで飯を食らいがぶがぶと水を飲むあなたの何気ないひと言さえあれば私の心はたちま...

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ひとを愛せる力(再掲載)

自分にも まだひとを愛せる心が残っていたことに この胸を 撫でおろすだって私は老人たちの 濁った瞳の奥に澄んだ心根や古い書物が積み上げられたような 歴史や何十年も流して来た 汗や涙を見ることができたからそれは 何より愛おしく私の心を掴んで 離さなかったからブルーグレーに 白んで行く夜明け前の 空の向こうに彼らの いのちたちが 見えたから...

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骨が忘れるまで

つらい思い出は心じゃなくて骨が 覚えてるだから何年 何十年経っても忘れられないつらい思い出はできることなら忘れたいなのに楽しい思い出よりつらい思い出のほうがいついつまでも覚えてるつらい思い出は心じゃなくて骨が 忘れるまで待つしかない...

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