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サンダルの音が聞こえる(編集・再掲載)

 2019-06-16
煙草を吸う

煙が

格子模様の空に 吸い込まれて

雲と一緒に

流れてく







雲に 尋ねてみたい

私は

いつまで ここに

居ればいい?

刻まれる 時の長さは

毎分毎秒

私の胸をも 切り刻むの






毎分毎秒

痛いのよ

毎分毎秒

痛いのよ

時は 

止まってくれないから

刻一刻と

痛いのよ






飼い犬のように

鎖で 繋がれていても

塀の中のほうがいい

だって

寝床も餌も

保証されているじゃない?






シャバでは

野良犬のように

自分で餌や寝床を

探さなくてはいけないから

余計に

切り刻まれた胸が 

痛むもの






だから私を

さっさとガロウへ

連れてって

抵抗なんて

する訳ないから 安心して






踏み台の ダンスホールで

今宵 最期に踊りましょ

看守の先生

さあ一緒に 踊りましょ

ジルバのステップくらいなら

まだ憶えているから







サンダルの落ちる音が

私の耳に

一瞬 響く






それまでの人生が

走馬灯のように

浮かぶなんて

そんな 美しさは

望まない




遠のいていく意識の中で

「安いサンダルでも 

落ちると 結構いい音がするのね」

なんて

どうでもいいことを

思うのよ

「表は、晴れかな」「そうよ私は晴れ女」

なんて

どうでもいいことを

思うのよ





そのほうが

私らしい



フリー画像有刺鉄線







ぽちで救われる私がいます


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