いちょうの木が立っている

身の置き所がない身の置き所がないいちょうの木はただ 黙ってひとつところに何十年でも立っているのに激しい雨に さらされても冷たい風に 煽られても凍てつく冬の痛みの日でもぎらぎら太陽 夏の陽射しも春の日も秋の夜もいちょうの木はただ黙って立っているのにあなたに 気づくことさえなかったあの頃からずっといちょうの木は黙って見ていてくれたのに私の この一瞬も一生もきっと変わらず黙って見ていてくれたのにぽちで救...