無名の私

はだか木が木枯らしに 揺れている陽が 差し込んでいる冬は僅かな陽射しを大事に大事にかき集める輝きながらベランダに降りて来るその陽射しは宝石よりずっと 輝いて見えるあの陽射しを手に取っていつでも自分を暖められたらどんなにかそう思いながら陽の当たらない自分の家に帰るしかない私日陰の私には僅かな陽射しも暖かいでも 帰らなくちゃ陽の当たらないあの家に誰にも気にされず誰にも見られず無名の私が無人の家に帰るだ...