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全て失ったから得たもの

 2013-06-16
東京大空襲や、戦後の あの焼野原に立って
(母から何度も聞かされてもう自分が見たようになっている)

「ひと晩で 何にもなくなっちゃった・・・
着る物も食べる物も住む家も何も・・・」

途方に暮れたと
亡き母は よくそう言っていた。

東京・本所区(現・墨田区)の母の住む下町から
遥か山の手の建物が 見渡せるほど
何にもなくなっちゃったのよ、と。


だけど
ここまで何もなくなると いっそ気持ちが良かったわ
そう言っていたのが、印象的だった。

ある方の記事を読ませて頂いて
その言葉を、思い出した。


戦争で死ぬほどの目に遭って
全て失ったけれど

太陽が降り注ぐ焼野原に立った 
多感な12歳の少女だった母は

そのとき、失った物以上に 貴重な何かを
得たのではないだろうか。

そんな気がしてならない。

ああ・・・もう見える。
まるで自分が体験したように、
あの焼野原の映像が、鮮明に。

あそこに立って、少女だったお母さんは
きっと、思ったのね。

もう一度 生きようと。
生き直そうと。

今年もまた、あの日から
68回目の8月が もうすぐやって来る。

向島出身だった母の体験は、
私にとって本当に良い語り部になってくれたと
今更ながら実感する。

もう見えるよ、何もかも。

tokyo-cityscape_2317475.jpg

ま、若い人にとってみれば
「8月15日って何の日?」「え?なになに知らなーい」「あれじゃん?せんそう?」
「あーそーだ、せんそうした日?」「やばいわかんない」「わははははははー」

となるんでしょうけど・・・・
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