いのちの音が止まるまで

自転車きしむ 音立てて母は いのちの ペダルこぐ最期のペダルを ギーギーと凄まじい音 響かせてねえ お母さん 自転車はもう こがないで 降りていい黄色くなった手 さすりつつ 言ってもやめない こぐことをギーギーギー 最期のペダルが 止むまでに余りに 時間がかかったねギーギーギーあれから何年 経ったのか母のペダルの 音だけが今も聞こえて 眠れない母は さんざん自転車こいだ愛車みたいに 自転車を大事に...