今年一年の締めくくりに

 2012-12-31
大阿蘇    三好達治

雨の中に馬がたっている

一頭二頭子馬をまじえた馬の群れが 雨の中にたっている

雨は蕭々と降っている

馬は草をたべている

しっぽも背中もたてがみも ぐっしょりとぬれそぼって

彼らは草をたべている

たべている

あるものはまた草もたべずに 
きょとんとしてうなじをたれてたっている

雨は降っている 蕭々と降っている

山は煙をあげている

中岳の頂から うすら黄いろい 
重っ苦しい噴煙がもうもうとあがっている

空いちめんの雨雲と

やがてそれはけじめもなしにつづいている

馬は草をたべている

艸千里浜のとある丘の

雨に洗われた青草を 彼らはいっしんにたべている

たべている

彼らはそこにみんな静かにたっている

ぐっしょりと雨にぬれて いつまでもひとつところに
彼らは静かに集まっている

もしも百年が この一瞬の間にたったとしても 
なんの不思議もないだろう

雨が降っている 雨が降っている

雨は蕭々と降っている


一年の締めくくりにこの詩を。

これ、ある方のブログにお邪魔したときにふと思い出して
中学2年のときの教科書に載っていた詩。

当時はよくわからなかったけど
大人になって改めて読んでみると、心に染みる。
好きです。

こう言う詩には、ヘタな「解説」を付けないほうが良いと思うけどな。
「こう言う意味です」とか書いてしまうと、
せっかくの詩が台無しになる気がする。

蕭々と降る雨 や、じっとたっている馬 に
作者の思いを象徴させるのが詩なんだから。

何を言わんとしているか、は、
読み手の感性に委ねて。

今年一年、このブログ上でお世話になった方々、
沢山のコメントや拍手を頂き、
本当にありがとうございました。
リアル友よ、今年もお世話になってありがとね。

交通事故に遭って、死ねるのかと期待したけど、
全治1週間で完治。身体はね。
心のほうは、この事故のお陰で良くも悪くも物凄い影響が出て
苦しんだ数ヶ月でした。

事故後、ご心配下さった方々、
お見舞いに来てくれた友よ、
まだ満足に動けないだろうと夕食を作りに来てくれた友よ、
みんな本当にありがとう。

どうやらナレイはまた1年、生き延びてしまいそうだよ。

来年も、へたれでビビリなネガティブナレイを
どうかよろしくお願いします。

今年もまた、一人の年越しです。

Have a nice New Yeer!



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