昔の男・その2

 2012-07-06
また誘われて飲みに行った、昔の男と。

他愛もない会話をしているだけなのに
何故かホッとするのは
過去の名残りなのだろうか。
それともアルコールの魔力なのか。

これってさあ、浮気って言うのかなあ・・
と言う私の問いに

飲んでるだけで浮気なんて言われちゃ叶わねえよ
と彼。

そうだけど、いちお、元カノって言うんでしょ、今の言い方だと
と言うと

もう20年前の話だよー
と、あっけらかんと彼。

そうね、あなたにはきっととうの昔に過ぎ去った過去なんでしょうね。
今ではお父さん。

だけど、
未だ独身の私には、
当時まだ若くて、シャープだけどちょっと怖いくらいだったあなたが
年を重ねて温厚になった姿に
良い年をしてちょっとときめいている・・・。

もう会わないほうが良いのかも知れないね。

私は、何でいつも
こう言う役回りを選んでしまうんだろうね・・・。

あのとき、どうして物わかり良く別れてしまったのか、
結婚の「け」の字も切り出さなかったのか、
なんて思ってみても、あとの祭り。

奥さんの写真を見せてもらったけど、
私には真似出来ない、地味だけど、
絶対に幸せは自分のものにして子供をすぐに産むような、
そんなタイプの人。

縁がなかった、と言えばそれまでだけど
わざわざ幸せを手放すような真似をしてしまう私。

あなたにとって私はもう過去の人。
自分の未来を見つめて、毎日を生きている。

私にとってあなたはもう過去の人。
あなたとの未来はないのに、
あなたとの春をもう一度なぞりたくなってしまっている自分が怖い。

過ぎ去った人生の春は、もう二度と戻っては来ないのに。
 
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