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ネガティブのままでいい

ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文

静寂と飯(編集)

雑感  0

空に月も ない家に灯(ひ)も ないこの咽喉元から発する言葉も ない終わらない 日常の夜飯粒と一緒に孤独を 口に押し込む静寂の食卓では何を食べても味がしないただ空腹を満たすためのエサ飯粒と一緒に静寂を 口に押し込む腹を膨らますだけのひととき失った体温をひたすら思い出すひととき#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

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いのち ひとつ

いのちの桜  0

虚無の 空の下いのち ひとつようようながらえている一日を生きるその痛みに堪えいのち ひとつようようながらえている生きる痛みはまるではだしで砂利道を歩くようでとがった小石が足の裏に刺さって来るいのち ひとつ血が 滲むいのち ひとつ両の目から絶え間なく涙が 落ちるいのち ひとつそれでも生きる生きる理由はわからない見上げても見上げてもそこに広がるのは永遠の虚無の空いのち ひとつそれでも生きる#ネガティブ...

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夢の中にいさせて

不眠地獄  0

今日も 恐怖の夢のあと「たすけて!」と叫んで 目覚めた夢のあといつもの白んだ薄墨の 空いつもの小さな 部屋の中助けなど どこからも来ないことに毎日 悲しむ夢のあと白んだ空は容赦なく私を 現実に引きずり下ろす夢もうつつも大差ないそれでも夢の中に 私はいたいだって夢の中の恐怖はおぼろげで私の頭もおぼろげでストーリーには何の脈絡もないそれは束の間の快楽夢よだから どうか終わらないで私はずっと夢の中にいた...

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哀しみの雨が降る

きりもなく哀しみが 降るつまらないくだらない 哀しみだらけの部屋を片づける片づけても片づけても哀しみは すぐにこの部屋に 溜まる外の雨は やんだのに哀しみは やまないきりもなく哀しみが 降るわたしはそんな自分の哀しみの大きさに改めて 驚き余計に哀しくなるだからいつまで経っても哀しみの雨はやまない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

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色のない人生を生きる

つくづく思うこと  0

よくよく考えてみれば何を恐れることがあろうただ小さなメモ帳に納まるだけの人生が転がっていただけなのにポケットにすっぽり入る思い出と何枚かのコインとで色あいのない人生を紡いで来ただけなのに季節が幾度 変わっても私は何も 変わらずに古ぼけたアナログの時計が時を刻むのを眺めて来ただけなのにそんな人生の中で何を恐れることがあろう何を苦しむことがあろうただ何も持たずに流れる景色に身を任せていれば良かっただけ...

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ぼっちの酒盛り

ネガティブ性  0

「ひとりぼっち」を 肴に酒を 呑む酔いがまわって「ひとりぼっち」を じっと噛むぼっちの味は意外と 甘い酒が進んで仕方ないぼっちを噛めば 噛むほどひとりの宴は長引いてこれで何杯目の酒だろうぼっちを肴に酒を飲むと永遠に飲んでいられそうな気がするひとりの自分を憐れんでひとりの自分に酔いしれる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

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欠けた心

ネガティブ性  0

欠けた自分にできた隙間を どうやって埋めたらいいかわからない嘘でも偽りでも虚構でも何でもいいの私の隙間を埋めてさえくれたなら欠けた 自分の破片を何かにとり憑かれたように探してるだけど探せば探すほどまた 別の場所が欠けていくの私の心はひび割れだらけだから そっとそうっと歩くのこれ以上私の心が 欠けないように冬の初めにはだか木に しがみつく色づいた 枯れ葉のように#ネガティブのままでいい#シニア女性#現...

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心の目を開いて

神経症  0

風の行方を追ってばかりいたから自分の行き先が見えなくなったのか流れる雲を見つめてばかりいたから自分の夢も流れてしまったのか様々な心配事が私の行く手を 阻む途切れることを知らない些末な事柄に心臓が 早鐘を打つ狭い世界にばかりいるからそうなるのよもっと広い世界へ 出て行けば心配事なんか頭の隅で眠ってしまうものなの眠りなさい些末な事柄よ目覚めなさい私の心の中の 目よ心の目が見つめる世界はきっと広いものな...

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こんな小さな景色の中で

神経症  0

夜明け前黙って立ってる銀杏並木誰も歩いていない道路で信号の 「止まれ」の赤が闇に 映えるこんな小さな景色の中で些末な事象のひとつひとつに不安が とり憑いて来る四六時中 続く不安に堪えきれず眠剤を煽ってはこの小さな景色から逃げるこんな小さな景色の中でも不安は途切れることなく続く風が吹いても 不安で雨が降っても 不安で晴れたら それもまた 不安で小さな景色はきっと広い広い世界にも通じているはずなのに不...

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空がしきりに泣いたから

ネガティブ性  0

空がしきりに泣いたから私も悲しくなっただけカラスがしきりに泣いたから私も泣きたくなっただけ街が余りに騒々しいから布団に潜り込んだだけ傘の花が咲いたから前が見えなくなっただけ雨粒は孤独を 奏でるぽつりぽつりと孤独の粒がこの身に 染み渡ってく空がしきりに泣いたから自分の居場所がわからないだけ風が木の葉を揺らすから私の心も揺れただけ空がしきりに泣いたから#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエ...

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