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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
若い頃の1年間

動物病院勤務で

幾つもの 
悲しい 獣のいのちを見て来ました。


そこの 院内犬 と呼ばれる
実験用、輸血用のイヌネコたちの扱いは
余りに酷いものでした。

犬舎の掃除のとき以外はケージから出さず
病気持ちの子もいましたが
医者を始めとする職員たちは皆、放置するだけでした。


そんな環境の中
彼らは怯えるだけで、人間に甘えることすら もう
忘れていました。


交通事故で何度もOpeをして
結局びっこになり 
骨盤が向き出しになるほど痩せ細った子、
 
酷い歯肉炎と歯根炎を放置されて
全身膿だらけ、茶色になり、悪臭を放っていた
マルチーズとは思えなかったマルチーズ

彼らは皆 
人間に「もう飼いきれないから」と
捨てられた子たちです。


私が愛情を かけるようになると
彼らは 思い出したように
火がついたように
甘えるようになって

「ケージから出して!」と吠えるようになって
どれだけホッとしたことか・・・

それまで物音ひとつ立てなかった子たちでしたから。

犬舎掃除の時間をわざと引き延ばして
彼らをケージから出す時間を出来るだけ長くしたり、
全く日が当たらない場所だったので、裏口のドアを開けて
外を見せたり
朝、3時間くらい早めに行って犬舎から診察室、Ope室まで
全部開放して遊ばせて、
肉やらお菓子やら美味しいものをガンガンあげたり

私に出来ることと言ったら、それくらいしかありませんでした。

でも、愛情 の力と言うのは凄いものだ・・・と思いました。

交通事故でびっこになった子は
私と関わるうちに
何の医療処置もしていないのに
めきめきと下半身に筋肉が付き
生えて来なかった毛も 見事に生え揃い
びっこも、殆ど目立たなくなるまでになったのですから。

なので院長に頼み込んで
飼い主の元に、返しました。

歯肉炎の子は、膿の匂いが強烈でしたが
丸刈りとシャンプーを繰り返すことで
少しずつ、マルチーズらしくなって行きました。
汚れが酷くて、最初は何度洗っても泡が立たず、
ぬるぬるするばかりでした。

「モモは使えないんだから、殺しちゃってよ」
と、よく院長に言われていたので
当時健在だった母と、友人の3人で、病気の子を引き取って飼うだけの
経済的、精神的負担を、一晩中話し合った結果
私が 自分の家に引き取ることを決めました。


忘れられません。

勤務初日、余りの酷い扱いに
人目もはばからず、泣きじゃくりながら
帰りのバスに揺られていた、あの日を。

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【2013/05/26 00:35】 | いのちの桜
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