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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
築30年以上のこのマンション。

私の苦しみを目の当りにして来たんだね。

この茶色いクロスにも

白い天井にも

私の苦しみが

染み込んで

すっかり汚れてる。

大昔のシャンデリアを蛍光灯に替え

ソファとラグ、テーブルを新調したくらいかな。

白いピアノは、泣く泣く売った。
「悲愴」の第一楽章、もう弾けなくなっちゃったね・・・・。

今ピアノが手元にあったら
夢中になれたのに・・・・。

そうだ、大学のためにパソコンを買って
パソコン机も買ったんだったね。

部屋の模様替えも大々的にやって
随分と綺麗になったけど


あの頃のまま、苦しみ続ける私は
ここにいると
この家で悩み苦しんで来た
沢山の何とも生々しい思い出に
改めて襲われる気がして。

予期恐怖に悶え苦しんだ日々
眠剤の大量飲みをして、失禁してた日
リスカして、血に染まったジャージをこっそり捨てに行った夜
(まだ リスカ なんて言葉もなかった時代だった)

そんなシーンの数々が
鮮明に蘇って来て

この家は
私の病気 を象徴するようで。

この家に
「お前は病気なんだ」と
改めて、突きつけられる気がして。

病気に、飲み込まれそうな気がして

怖いんだ。

都心では、もう桜が咲いているんでしょう?


春は私を 
よけて行くけど

重たいコートは、そろそろいらないね。


どこかへ行きたい。

何も持たずに。

苦しみもこの家も
何もかも捨てて

どこか遠くへ。

私は、身軽だよ。

スーツケースに詰め込むほどの

楽しい思い出は
ろくにないから。

そうね・・・
コイン何枚かでポケットに納まるでしょう。

ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮べて出掛けませう。
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。


これは中也の詩だったのね。

拗言(よしない)ことも拗言(すねごと)も
洩らさず聞いてはもらえない。

だけど
舟を漕ぐ手は止めるのよ。

月はもう見えないの。

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FC2blog テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2013/03/10 02:44】 | 感情の発露
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