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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
最近、体罰問題が多発する中、
私は、自分の過去の担任教師が思い起こされてならない。

小学校5年、6年と担任だった山本ユキオ先生。
彼は、当時新任で私らの小学校に赴任して来て
担任を受け持つのも、学校の教員として働くのも
初めての体験だった。

だから最初はぎこちなく、4年からずっと同じクラスだった私らも
彼を避けてた。

でも彼と私たちの距離が縮まるのに、そう時間はかからなかった。

男の子たちはいつも彼におぶさり、足に絡みつき、
休み時間はプロレスごっこ。
私たち女の子は、もっぱらお喋りでいつも教室内にある彼の机を
取り囲んでた。

ずんぐりと太った体格だった彼に、私たちはへーきで
「先生のジャージなんで緑なの?おかしいよ。きもちわるい」とか
「なんでそんなにお腹が出てるの?」とか
みどりデブがえる とあだ名をつけたり
私なんかもう、彼がショーケンと同じ学年 と知っただけで
「先生、ショーケンとおないどし?!ウソだよ!
だって先生おじさんだもん!かっこ悪いもん!」
と、言いたい放題だった。

それでも彼はいつも嬉しそうに目を細め、
「ナレイは、ちゅーの刑だな!」などと言って
逃げる私を追い掛け回していつも戯れていた。

そんな彼は、私たちが悪いことをすると
容赦なくビンタを張った。
男の子たちは何人も、しょっちゅうビンタを張られてた。
中でも特によくビンタを張られるリョウくんと言う子がいた。
先生はいつもビンタを張る前に
「股開け!歯、食いしばれ!」と言ってから張るのだが、
それでも小柄で細いリョウくんの身体は
ビンタの度、メガネと共に吹っ飛んだ。

でも、
リョウくんにビンタする先生は、涙ぐんでいた。
私は、子供ながら、
「先生は、リョウくんのことが可愛くて仕方ないんだ・・・」
そう感じてた。きっとみんなも同じ気持ちだったはず。

その証拠に、親からのクレーム なんて一度も来たことはなかった。
それどころか、うちの母を含めた多くの親たちは、
「先生に受け持ってもらって良かった」と、喜んでた。

「ユキオのあのビンタはさあ、体罰とか指導とかそんなんじゃない。
もう、愛 だったよね」
と、昨日私が言ったら
「そう!愛だよ。愛!」
と、私に激しく共感してた相手は
ユキオのクラスで一緒だった、実に40年の付き合いになる友人。

そして6年生最後の通信簿に書かれてた
「君の長所・何事にも夢中になれる集中力。ショーケン?」
の文面は、国語や算数で評価するんじゃなく、
ちゃんと私を見てくれていたのね・・・と、
どんな評価をもらうより嬉しかった。

この「君の長所」を、先生は、6年5組40数名全員に書いていた。





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【2013/02/10 08:42】 | つくづく思うこと
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