症状が消えるとき
深く感じて話すのとでは、こうも違うのか・・・と実感した、
セラピスト・ハッチとのセッション。
あの日のハッチとのやり取りは、
いつもよりずっと心地良かった。
私はいつも、ハッチの言葉を頭で聞いていて
やたら思考して、それをただ言葉にしてるだけだった。
でもあの日は違った。
何て言うのか・・・・・・
身体全体で聞いているような、感情で聞いているような・・・。
だから楽器の音色のように響いた。
ハッチがよく言う、考えるより感じること の大切さが
よくわかったひとときだった。
私も感じるままを言葉にした。
私が7歳の頃、母が死ぬつもりで家を出た話は
何度かしているのに
ハッチは
その話、何度か聞いてるんだけど
今日聞いててやっとピンと来たよ・・・
そう言った。
私が感情を伴って話したからなんだろう、きっと。
私もまた、
ハッチの口から出る言葉が
言葉 と言うより クリアなバイオリンの音色みたいに
深く響いて来る気がして、
あまり活字に出来ない。
ただ、私の心の奥深くまで優しく、
少しずつ、ゆっくり二人で降りて行くような・・・
ああ・・・・あのときの、あの感覚・・・
あれは、今とこう繋がってたのね・・・・みたいに。
無論、劇画やフィクションの世界ではないので
「感じた!」=「症状が消えた!」なんて
そうは問屋が卸してはくれないのが現実で、
まだまだ先は長いと思う。
けど、こう言うセッションを重ねて行くことが
何より大切なんだろう。
思考することは大事だけれど、
一人でむやみやたらに考えても
思考は、沼のように結論も出ずどろどろするだけ。
それよりも
感じるまま、流されるまま
流れに逆らわずにいたほうが、
やがては大海に出られるのかも知れない。
思考の沼より感じる海へ。
ハッチの前では感情のままに
怒ったり、泣いたり、ハッチを思い切り責めたり。
そうすることが、セラピーでは大事なこと。
ハッチは大変だけどね。(わりぃね~ハッチ)
やがてその感情を、
現実に合う形で表出出来るようになるんだと思う。
そのとき、ようやく症状は消えるのよ。
完治することはなくても、楽になれる。
感情的な、現実の自分を受け入れられたら、きっとね。