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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
ある日、絹を病院に連れて行った帰り、
バス停でバスを待っていると、
小学校2年生くらいの男の子と
お母さんらしき二人連れが

「犬ですか?」みたいに訊いて来た。

「猫です」と言うと、

男の子の目の色が変わった。

「ねこぉ?!」と言いながら

絹の入ったキャリーバッグにかぶりつきで
何とか絹を見ようとしていた。

「真っ白な猫だよ」
そう言ったら、更に男の子の目の色が変わって
必死でキャリーの中を見ていた。

すると、お母さんが
「この子は白い猫が大好きなんですよぉ。
でもうちでは飼えないので、この子、
猫のぬいぐるみを持ってるんですよ」と。

きっと、ペット不可のマンション住まいなのだろう。
女の子がぬいぐるみを持つのは自然だけど、
男の子がぬいぐるみを持つとは、
よほど猫を飼いたかったのだろう。

私は更にその子に、
「あのね、この子片目が悪いの」そう言ったら
またしきりに狭いメッシュ地の中を覗き込んで

「ほんとだー!こうなってるね!」

と言った。


その男の子がとても微笑ましくて
後日、友人にその話をした。保育士歴の長い友人だ。

彼女は、
子供って、そのまま受け容れるんだよねえ・・・
そう言った。

それは、それまで私が気づかないままだった、
子供の可能性の大きさを感じさせてくれた言葉だった。

これがもし、大人だったら
「あら・・可哀相に」とか「なんかねえ・・痛そうね」
とか、そういう反応しかなかっただろう。

私は元々、あの目が好きだし。

つまり、片目 と言っただけで
大人はどこか「腫れもの扱い」になる。
(まあ猫相手だから、さほどそうはならないけど、
でも余りにもその男の子が可愛かったもんで)

でも、子供は違う。
真っ白な猫が好きで、その猫が片目だと言われても
あの男の子には、「猫が好き」という気持ちが
片目とか片目じゃないとかを、
もうとっくに、超えているんだよね。

大人たちの差別問題なんか、
とうの昔に、いとも簡単に超えられる。



だからこそ、
「ほんとだーこうなってるね!」
と言える。

片目 という事実を受け容れている。



保育士の友人に感謝。
子供の力は 果てしない。

ほんとだーこうなってるね!

と言いながら絹の真似をしていたあの子が
微笑ましく、愛らしく
未だに思い出されてならない。


きぬ携帯画像48あぶちゃん似合うね








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FC2blog テーマ:エッセイ・散文 - ジャンル:小説・文学

【2019/08/29 00:03】 | 雑感
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