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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
私が、小学校5年6年と受け持ちだった先生は、
今だったらいわゆる「体罰教師」のレッテルを
貼られただろう。

私たちが悪いことをすると、男の子は
教室の前に出され、

「股ひらけ!歯ぁ食いしばれ!」そう言って
思い切りビンタした。

体の小さい男の子は、メガネが吹っ飛んで倒れるほど
激しいビンタだった。

でも、どの子も、どの親も
先生にクレームをつけた者はいなかった。

それどころか、私の母親を含めたお母さんたちは
「先生に受け持ってもらって、うちの子は本当に幸せ者だ」と、
近所の喫茶店に先生を招いたりしていた。

先生のビンタは、「暴力」ではなくて
愛のビンタ だと、お母さんたち、クラス中がわかってたから。

先生はいつも、ビンタしたあと
その子を見つめて、涙ぐんでいた。

せんせい・・泣いてる・・・
せんせいは、スズキくんのこと、
殴りたいと思って殴ったんじゃないんだ・・・


私がそう思ったのと同様に、
他の生徒たちも、きっとそう思っていただろう。


それでも今だったら、
ビンタなんかとんでもない!ということになっただろう。

でもあのビンタを、誰が「暴力」と呼べるだろう。
たとえ幼い私たちであっても、

あの、ビンタのあとの先生の涙は、
みんなの心に、どれだけ染みたことだろう。


私たちのことが、可愛くて可愛くてたまらない
溢れる愛情が、いつも私たちに注がれているのを
私たちは、ちゃんと感じてた。
だからみんな、先生に懐いて、慕っていた。

休み時間は、男の子たちとプロレスごっこ。
男の子たちは皆、先生に絡みついて離れなかった。
女の子たちは、先生の机を取り囲んでは
「せんせい、くさい!」
「25さい?!でもせんせい、おじさんだよー!」
「ナレイはちゅーの刑だな!」「いや!やめて!きもちわるい~!」
そんな悪態ばかりつく癖に、先生のそばから離れなかった。

私たちの悪態を、先生は、本当に嬉しそうに聞いていた。


あれほど、子供たちを愛せる先生は
きっといないだろう。

忘れられない。
「愛のビンタ」と、先生の涙。



ピンクのガーベラ







ぽちで救われる私がいます


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FC2blog テーマ:エッセイ・散文 - ジャンル:小説・文学

【2019/04/15 00:03】 | 雑感
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