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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
「精神保健福祉士国家試験に合格したよ!」と友人に報告したら、
「おめでとう!」と喜んでくれたは良いが、
やはり一般的には知られていない資格なんだなあ・・・と痛感した。

「せいしんほけんふくしし なんて長ったらしいからPSWって言うんだけどね」
と言ったら

「なんか病気の名前みたいだね!」
と。(泣笑

HIVとか、PTSDとか、そんなふうに聞こえるのだろうか。

確かに知られていない。
あれだけ精神的にも肉体的にもキツい仕事であるにも関わらず。

PSWは、精神科の病院にも勿論勤務するが、
地域の、精神疾患を持つ人の社会復帰施設にも勤務している。

私は、正式な経験はないが、
その社会復帰施設・当時の支援センターでの数年の経験だけが
貴重な財産となっている。
当時そこの所長だったベテランPSW・ボスに幸か不幸か影響を受けて、今に至る。

でも、そんなみんなから私は沢山のことを学んだ。
と言うか、なんじゃこいつら・・・!と、最初は思い切り私はみんなを差別した。
しかしボスは「差別をしてはいけません!」なんてひと言も言わず
むしろ私に共感してくれた。

分裂病(当時)の人を社会は差別する差別するって言うけど、
社会のルールもマナーも守れなくて言いたい放題、やりたい放題じゃ
差別されても仕方ないでしょ?
分裂病なら何やっても良いの?そんなんじゃ私もあなたちを差別します!


当初はそんなことも言ったっけね。

でも、次第に私もみんなも変わって行った。
今にして思えば、私はトリックスター的存在として、
ボスは、ちょっと毛色の違う私が、この病棟のような場を変える
良い起爆剤になる・と思っていたのかも知れない。

「自分の飲んだコップは自分で洗う」から始めたけれど、
講演会の舞台上で話し合えるまでにみんな変わって行った。

話し合い と言っても、自分の言いたいことを言葉として表現出来ない人、
ワタシはワタシは!ボクはボクは!になっちゃう人、が圧倒的多数。
それは病気のためではなく、
おそらく社会経験の乏しさから来る彼らの特徴だったのだけど。
本来、進行とか話を仕切る なんて大の苦手な私が進行するしかなかった。

そんな私を、ボスは常に黙って見てた。
どんなに私が困っても、助け舟は出さなかった。
どう進行しても話がいよいよ「あさって」の方向に行ってしまうときだけ
軌道修正のために初めて言葉をくれる。

みんなが集まるフリースペースでは、誰のことも見ていない・監視はしない
けれど、ほど良い距離を取って
いつもさり気なくみんなの様子をつぶさに見守っている。

そんなボスの背中を見て、私は文字通り体で覚えた。

どんな教科書にも載っていないこと、
教科書通りの事例なんてひとつとしてないこと。

PSWの仕事とは、一般的には知られていないけど
ひとの負の感情をまともに受ける、根気仕事だ・・・。
てめえの足場、とっとと固めないと健康でももたねえやこりゃ・と
毎日毎日8時間通いながら、よく思ったものだった。


ミカさんの悲しみ
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【2012/03/21 05:05】 | PSW(精神保健福祉士)
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