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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
母上様

あなたが

苦しみ抜いて

いなくなってもう19年






何年経っても

私は

あなたが 

苦しみつづけた枕元に

ずっと立っていました





だから

悲しむことも

泣くことも

できなくて





ただ

苦悶の表情を浮かべて

引きつけたような

呼吸を繰り返す

あなたを

ずっと 見ていました






その時から

時計の針は 止まりました

地獄絵図と化した病室が

時の流れを 止めました





だから私は

あなたを

死なせてあげることが

どうしてもできませんでした





葬儀が終わっても

骨を埋めても

あなたは

生々しく

生きていました





悲しむことも

泣くこともできない私は

黄疸で真っ黄色になった

焦点の定まらぬ目をして

苦しみつづける 

あなたの枕元に

立ちつづけました





毎朝 毎朝

あなたがいなくなった事実を

初めて知らされるように

知りました




阪神淡路大震災や

その頃の事件は

私にとって

つい昨日のこととしか

思えませんでした






でも

この間 また

あなたがいない事実を

知らされた朝

「お母さん もういないんだ・・・

死んじゃったの・・・」

と とても悲しく思えました





やっと やっと

あなたがいない現実を

ほんの少し

受け容れられた気がしました





母上様

あなたはもう 

この世の人ではなくなったのですね

ならば私は

あなたを ちゃんと

死なせてあげなくてはなりません





錆びついていた 

時計の針が

ほんの少し

動き出した気がしました





心のお葬式を済ませて

いつかあなたを亡くしたことを

もっとちゃんと悲しめる日が来たら

私も少し

楽になれるのかも知れません





さようなら お母さん

ちゃんと

そう思えるのかも知れません



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ぽちで救われる私がいます


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FC2blog テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2018/02/19 00:03】 | 深層心理
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