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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
我がセラピスト・ハッチは、
毎回私の話を聞く。
1セッション50分。
当日キャンセルは料金を支払う。
プライベートでは一切関わりを持たない。
感情をいくら出してもいいが、暴力は勿論、
身体に触れることー抱きついたりしない。

それが契約・と言う名のルール。
これを初回のインテーク面接(診断面接)
で守ること、互いの日程調整をして初めて
治療開始 となる。

この時間内では、頭に思い浮かぶことは
何を言ってもいい
泣いてもいい。怒ってもいい。

私は言いたいことを言う。

独りでは過ごせない!
いい加減この世から解放されたい・・!
死なせてよー
ハッチは最近、私に全然共感してくんないじゃん!


ハッチは、
そんな私の話に傾聴(けいちょう)する。
文字通り、真剣に耳を傾けるのだ。

パソコンを打ちながら、であるが、
私は寝椅子に横になり、彼に背を向けた状態のため、
彼の表情を見られないのだが、

彼のパソコンを打つ速度で
話の内容の重要度が私に伝わって来る。

しかし彼は、私の苦しみに対して
「解決策」を与えてくれないことのほうが多い。

むしろ素朴な疑問を投げかけて来る。
「なんで共感してくれない・と思っちゃうのかなあ・・?」
と。

その素朴な疑問に最初は苛立ちもする。
彼にあたったり、怒ったりもするのだが、
(ああ・・可哀相なハッチ・・・)

時間を経ていくうちに、
私自身にある不安や問題が見えて来たりする。

その作業は、
まるで もつれきっている糸を
いきなり引っ張るのではなく、
少しずつ、ゆっくりと
一個一個のもつれをほどいていくような、
そんな優しい、けれど
果てしなく根気の要る作業に思える。

そして「解決策」は常に私の中にあるのだから、
彼は、そこに至るまでの糸のもつれを
決して急いで強引に、引っ張りはしない。

初期の彼の言葉で印象的だったのは
「分析はしない。共感する」
と言うものだった。

当初はピンと来なくて
「なんで?ハッチセラピストじゃん。
せいしんぶんせきでしょ?分析しないの?
なんで?」
と言うと
「分析しても、誰も元気にならないから」
そう応えていた。

そうだね。
今なら彼の言葉がよく解る。
精神分析の「公式」にいくら 当てはめ ても、
精神科の診断・分類を細かくやってのけても、
元気になるどころか、
病気の人が、どんどん増えるだけだね。

そして、おそらく彼と彼の学派に特徴的なのは、
「考えるより感じること」。

これはしょっちゅう言われること。

考えることや、こうやってやたら
書くことが好きな私には
未だに難しいけれど、

もしかすると、

迷いは迷いのままに、
悩みは悩みのままに、
わからないことはわからないままに、

悩みや迷いを 解明・追求 するのではなく、
ときにはそれらをそのままに、
その中に身を任せておくことも
大事なのではないかと。

すると
見えて来る、
感じられて来る時期も
来るのではないかと

そんな気がしている。

この場は、契約と言うルールの上で
初めて確保出来る、私の、

自由な時間。










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【2011/04/28 07:40】 | 神経症
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