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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
私は、火葬場が好きだ

不謹慎かも知れないけど

火葬場は 人が皆

最期に行く所だから

なのかも知れない





ひとは

骨になってしまう前の死者に

「最期のお別れ」をする

遺体が焼かれて

骨になってしまうことを

悲しみ 改めて涙する




火葬場は広い

何人も燃やせるように

幾つもの罐がある







おんぼう焼きのおじさんも好きだ

おんぼう焼きのおじさんは

無口だ

棺がいよいよ罐に入るとき

「これで最期のお別れになります」

とだけ言って

ガシャーン!と扉が閉まったときに

かぶっていた帽子を取って

黙って 深々と頭を下げる





焼かれたあとは

「これが頭の骨です。これが咽喉仏」

と死者の骨の位置を

丁寧に教えてくれる





広くて暑い火葬場を見渡して

ここで焼かれた人たちは

どんな極悪人も善人も

同じ骨 になると思うと

何故か 

火葬場は優しい場所

そんな気さえして

立ち込める

線香の香りに 酔いしれる




生きていた頃の罪も

憎しみも怒りも

全ての感情が

この場で氷解される気がして





青い空に長い煙突

今は煙を出すことが許されなくなったけど

あの長い煙突を見上げると

本当に 死者たちが

煙突の 見えない煙と一緒に

空へ昇って行く気がして





死者たちは

ここで清められる

そんな気がして



「おんぼう焼き」とは
死者を荼毘に付す人のことです。
差別用語になっており、
本来は「斎場職員」とか呼ぶそうですが
私は「おんぼう焼き」という呼び名のほうが
味わい深くて好きなので、
敢えて使用しています。









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FC2blog テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2015/08/07 06:35】 | いのちの桜
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