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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
「・・・ありがとう」
そう言って 電話口で
老爺は 泣いていた。

呂律の回らなくなった口調で
一生懸命話してた。


兄妹関と言えど
大人になれば、軋轢も葛藤も
ときに 生まれる。


時が過ぎ 
世代が変われば
それも解けてなくなるはずだった。


なのに 
14年前に突然消えた 母の周囲は
軋轢を抱えたまま
時だけが瞬く間に過ぎてしまった。


母の弟、つまり叔父に
どうしても話したくて
思い切って電話した。

叔父は脳の病気を患っていると言う。
世代は、変わったんだ
あの頃の、よく喋って冗談ばかり言っていた叔父が
電話に出ると疑わなかったのに

その面影は消えて
もうすっかり老爺になっているのが、電話越しにもわかった。


「私のおじちゃんへの愛情は、
あのときから 今でも変わらないよ」

ずっと思っていたことを
長い間、伝えられなくてごめんね。

憎しみと愛情とが相まって
決裂してしまった兄妹。
母の死をきっかけに、余計に決裂させてしまった。
ごめんね、おじちゃん。

老爺になった叔父は 泣いた。

ありがとう 今日はいい日だと
しきりに涙していた。

近いうちに 花束を持って、見舞いに行こう。

人間って、悲しいね。







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FC2blog テーマ:エッセイ・散文 - ジャンル:小説・文学

【2014/09/29 01:23】 | 雑感
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