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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
三度目の火葬

ミュウの棺をお花でいっぱいにして

霊園のお迎えが来るのを待った



テレビから流れて来る

「笑っていいとも」の芸人たちの

たたみ込むような喋りが

うるさくて

たまらなく うるさくて



やっとお迎えが来て 霊園へ

夏の暑さに加えて

火葬場の気温は 凄まじい


いつもの火葬場のおじさんが

「最期のお別れをしてやって下さい」と言う


前日から すやすや眠っているミュウの寝顔と

この火葬場は似合わない・・・

そう思うと 余計に悲しくて

私は泣きながら 最後のキスをした

「よろしいですか?それではこれでお別れになります」

と、おじさん


ミュウの棺は 罐に入った

「火が入りますので、手を合わせてお送り下さい」

おじさんは そう言うけど

ああ・・・三度目でも 着火の瞬間は悲しくて

合掌なんてとてもする気になれない

私は 肩を震わせて泣いた


この霊園には 火葬場に煙突がある

今では煙を出してはいけないそうだけれど

でも火葬の待ち時間

煙は見えなくても

ミュウの体があの煙突から空へ昇って行く

そう思って

煙草を吸いながら 煙突を見上げた



犬や猫は 人間と違って邪気がないから

本当に 「おそらにのぼっていく」ような気がして

本当に「おほしさまになる」ような気がして

火葬場の煙突


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FC2blog テーマ:詩・ポエム - ジャンル:小説・文学

【2013/09/08 02:48】 | 愛しきイヌネコ
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