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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
私の母は、もう17年も前に
亡くなった。

それなのに
私は未だに、朝、線香と水をあげながらも
手を合わす気には、なれない。

だって、おかしいんだもの。
母はまだ私の中で、生々しく生きてるから。


私は、3900グラムという大きな体で産まれた。
へその緒が首に巻きついて、
チアノーゼで、体中が紫色になっていたという。

産声が上がらず、医師が逆さにして叩いたら、
赤ん坊の「おぎゃあ!おぎゃあ!」という泣き声でなく
「ええん・・・ええ・・ええん」と
まるで大人が悲しんでいるように泣いたのよ、と
母がよく言っていた。


私は、まだそのときのまま
母と繋がっていて、断ち切れずに
ずっと首にへその緒が巻き付いたまま、
生きているような感覚に、
ときにふっ・・と包まれる。息苦しくて。

いつも、母と一緒。
二人きりの世界。
お母さんは光。私はその影。影の役割を担わされて生きた。

首に巻きついたへその緒が苦しくて、
何とか断ち切りたいと頭では思っているのに
心は、いや、きっと無意識下では、
断ち切りたくないと言っている。


私の長年の苦しみは、きっと
生まれ落ちてすぐ、
から始まっている気がしてならない。

人は、ひとりで生きる。
だから、他者と一緒に生きられる。

なのに私は、いつも母と二人。
ひとりになっていない。
だから、他者と生きることが難しい。
孤独を感じてならない。

母と分離していないから、
死んだことも知的認識でしかなく、
未だに、二人きりの世界にいる。

だから、本当の現実世界は、脅威で、
とてもじゃないけど、
そんな怖い所で生きられない、みんな敵だと思ってた。


本当は、自分が思うのとは、まるで違って、
世界とは、優しいものなのだと、
そのままの自分を、
受け容れてくれるものなのだと知ったのは、
皮肉にも、病気になってからだった。


知らなかった。
怖い怖い世界で、
鎧で武装しなければ生きられないものだと
思い込んでいた私にとって、

「世界に受け容れてもらえる自分を信頼し、
自分を受け容れてくれる世界を信頼できる」という言葉は、
まさに目からウロコの感だった。


しかし、全ては、やはり知的認識でしかなく、
無意識は、母と二人きりの世界に、すぐ戻りたがる。

首に巻きついたへその緒が苦しいんでしょう?
だったらそんなもの切って、ひとりになればいい。
そう思っても、無意識は、どうしても、どうしても、
母との一体化の世界に居たいらしい。


もうお母さんは死んだの。
そのことを、しっかりと受け容れて
お母さんはもうこの世にいない、と
彼女をあきらめることでしか、私に楽な道は拓かれない。


ちゃんと、心のお葬式を済ませなさい。
そして、母のいない世界で、ひとりで生きる。
ひとりの自己として、他者と一緒に。


それが、優しい世界への
第一歩を踏み出すことに繋がるのだから。








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【2019/10/02 00:03】 | 深層心理
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