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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
1999年11月10日水ようび はれ

おかあさんが死にました

わたしには そのいみが

よく わかりませんでした

わたしに向かって

「ご臨終です」といったおいしゃさんは

そのあとナースステーションで

へらへらわらっていました





1999年11月10日水ようび はれ

おかあさんが死にました

そうぎやさんがしぼうとどけのコピーと

まいそうきょかしょうをもらってきてくれました

わたしは

おかあさんのなきがらを

くるまでむかえにいって

よこたわるおかあさんの

となりにすわっていました

おかあさんのかおが

すこしだけ かたむいてよこになっていました

わたしは どんなあつかいをされたんだろう

にもつあつかいだったのかもしれないとおもいました。




1999年11月11日木ようび はれ

おつやのひ

わたしは

ただじっとかなしんでいたかったのに

やることがありすぎて

なにがなんだかわからなくなっていました

おばちゃんに

「ナレイちゃんもうおきゃくさんがくるよ

あんた もしゅなんだから」とか

「ナレイちゃんお客さんに出すべんとうは

松・竹・梅のどれにする?」とか

いろいろいわれて

そんなのどうでもいい!と

わたしは内心 さけびました。

わたしはふらふらで

あたまがキンキンしていました

一滴も なみだはでませんでした





おかあさんが死んだときの

びょうしつは506号室でした

「6号に入った患者はみんな死ぬんだよ」と

わたしに おしえてくれた  

牢名主のおばあさんは

6号に入る患者が つぎつぎと死ぬのを

たのしみにしているみたいでした

わたしは 

あんまりいい しゅみじゃないなあとおもいました。






1999年11月12日はれ

おそうしきのひ

わたしはやっぱり

すこしもなみだがでませんでした

おかあさんのからだが焼かれるとき

ちゃんと死んでいるか

ほんとうはもう一回たしかめたかったのに

できませんでした



秋なのに

夏みたいにあつい日でした








1999年11月10日水ようび はれ

おかあさんが死にました

1999年11月10日水ようび はれ

おかあさんが死にました

わたしの心のとけいは

その日かぎりでうごかなくなりました



おかあさんが死にました


フリー画像・赤いろうそく







ぽちで救われる私がいます


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FC2blog テーマ:詩・ことば - ジャンル:小説・文学

【2019/09/14 00:03】 | いのちの桜
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