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ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩や散文
12年前の今頃、私は
いよいよ悪くなっていく母を毎日看ていた。

末期癌と言うのは、本当に酷だ。
あんなになっても最期まで、意識はハッキリしている。

母は、子宮体癌末期だった。

ただ苦しいと、水が飲みたいけど飲み込めないんだと言って
氷をやたら欲しがっていた母。
氷を口の中で転がしているとだんだん溶けて来て、咽喉が潤うのだと。

ある朝、ソーダアイスがどうしても食べたい
アイスクリームじゃなくて、ソーダの氷のバーが食べたい と言って聞かない。
当時は、今のように ガリガリ君 なんて流行ってなかったから
昔のソーダアイス(つまり氷菓)はどこに行ってもあまり見なかった。
ましてや氷菓のバーと言うのはもっと見当たらなかった。

でもそんなに食べたいのなら、と
ちょうどこんな寒い朝、私は病院からの道を歩いて、
ソーダアイスを探してコンビニを周った。

確か、ソーダ味はなかったけど、氷菓のバーは見つかった・・!
と思ったのを記憶している。

それだけ咽喉が渇く、けれど水が飲み込めない状態であった。

あのときは、自分がどんな格好をしていたのか、
モノを食べていたのか、
風呂に入っていたのか、
それすら覚えていない。

だけど、鮮明に覚えているのは
通勤時間帯に、ソーダアイスを求めて歩き続けた
今日のような、秋の冷たい朝。
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【2011/11/09 06:45】 | いのちの桜
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