死欲
何か 食べたい
咽喉が渇いたから
何か 飲みたい
誰もが思う 日常の中の
当たり前の欲求と
苦しいから 死にたい
欲求は
私にとって 同列で
他の欲求と
何もひとつ変わりない
そう
死にたい と
食べたい は
私の中では 同じこと
もう30年以上も前から
死にたいまま
生きている
死にたいと思いながら
仕事をして
死にたいと思いながら
遊んで
死にたいと思いながら
男と寝て
私は この欲求と
常に同居しながら
葛藤し
疲弊しながら
生きている
毎日 毎日
沈む夕陽と 同じように
沈んで行きたいと
思うだけなのに
毎年 毎年
寒い季節に堪えて
春を待つのと
死を待つことは
同じなのに
唯一 満たすことを
許されない 死欲
またやって来るであろう
寒い季節に 怯えながら
今日も私は
死にたいままで
生きている
死は いつも
私の隣りに
じっと いる
そっと いる
ぽちで救われる私がいます
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